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デンマークの発明は、評価し、コンセンサス(合意)を生み出す人々を専門家ではなく、一般市民にしたところにある。もちろん、多様な意見を持った専門家の説明を十分聞いた上で合意を生み出す努力をするのである。この国は1970年代後半に、原子力についての激しい国民的論争を経験していた(デンマークはついに原子力を使わなかった)。そして、この論争は人々の間で話し合うことを得意とするという社会的伝統に支えられていた。これらがこの新しい方式を生み出した背景にある。また、次の四つが組み合わさって生まれたとも言えよう。 「市民」の知恵・経験・ビジョン … [続きを読む] |
1980年代半ばにデンマークで生まれた「コンセンサス会議」は、市民参加によるテクノロジー・アセスメント(別記事参照)の一つの方式である。90年代以降、この方式はヨーロッパ、アメリカなどで試みられ、98年には遺伝子治療をテーマに日本でも試みた( 「遺伝子治療を考える市民の会議」参照)。 デンマークでは国会の下にあるデンマーク技術委員会がコンセンサス会議を開催している。まず、会議のテーマ(別項参照)が選ばれると、会議全体のプロセスを計画し責任を持つ運営委員会が構成される。この委員会は扱うテーマについての専門家を探し、専門家パネルを構成する。 … [続きを読む] |
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